ドイツはオーガニック(BIO)大国!?

ドイツあれこれ

食生活については健康的かと言われると???と思えるものが代表的だったりしますが(失礼!)、その一方でオーガニックな食品、化粧品が豊富なドイツ。今回は食品ついて感じたことをまとめてみました。

値段が普通の商品とあまり変わらない(ものが豊富)。

日本ではオーガニックが身体や環境に良いとはわかっていても、全てをオーガニックで賄おうとするならば、エンゲル係数がものすごく高くなってしまいます。

私も日本では調味料等には割とこだわって購入していましたが、肝心の野菜や果物については全てをオーガニックとするのは経済的に厳しいので諦めていました。

ですが、ドイツではオーガニック商品(BIO)の値段が通常のものとあまり変わらないものも豊富にあるため、(もちろんだいぶ高いものもたくさんありますが、日本の比ではありません)そういう場合は健康のためにも環境のためにもBIO商品を選ぶように心がけています。

牛乳や豆乳などの製品はBIO製品でも1リットル1ユーロ未満です。ニンジンや玉ねぎなどはBIOもそうではないものもそんなに値段が変わりません。

小麦粉に関しても通常のオーガニック小麦粉であれば1kg1ユーロ以下で手に入ります。古代小麦やそば粉となると値段が上がりますが、それでも1kg2ユーロ程度です。

乳製品が豊富なドイツはヨーグルトも基本的に安いのですが、オーガニックヨーグルトも種類が豊富です。ブルーベリー、マンゴーバニラ、ラズベリー、さくらんぼなど様々なフレーバーがあります。こちらは450gで通常のものが1ユーロですが、オーガニックの場合1.5ユーロほどになります。プレーンヨーグルトですとオーガニックでも1ユーロ未満で買うことができます。

またBIOオレンジやBIOライムも比較的簡単に手に入ります。日本でも輸入レモンはオーガニックものを取扱っているスーパーも多いのですが、オーガニックの輸入オレンジやライムはなかなかお目にかかることはありませんでした。ドイツのオレンジやレモンはイタリアやスペインからの輸入がほとんどなのですが、海を越えていなくても日本同様やはり防カビ剤は使用されているようです。そのため、皮を使用したい柑橘はBIO製品を選ぶようにしています。BIOオレンジは通常のオレンジに比べて高めですが、レモンやライムはそんなに変わらないです。

大好きな豆乳も様々なブランドが出しています。左端はライスミルク。

BIOだけで商品を揃えている大型スーパーがある

ドイツには denn’s BiomarktというBIO商品だけを取り扱った大型スーパーが多くの地方都市にも存在しています。規模的には日本の表参道にあるナチュラルハウスより大きいです。

BIOだけで商品を揃えている大型スーパーが成り立っているということ自体が私には驚きでした。

こちらのスーパーでは各国からの輸入商品も多く取り扱っているため、和食やエスニック料理に必要なものは大半がここで手に入ります。

お米、練りゴマ、ピーナッツバター、みりん、醤油、ココナッツオイル、ココナッツミルク、カレーパウダーなどなど・・・。

またお茶、特にハーブティーの取り扱いは豊富です。パッケージやネーミングも可愛く、色々なハーブを組み合わせているハーブティーは見ていても楽しいです。

どのスーパーも自主ブランドにBIO商品を揃えている

ドイツには主要なスーパーに EDEKA、ALDI、Lidl、Netto、REALなどがありますが、どのスーパーも自社ブランドとしてBIO商品を取り扱っています。ついでにドラッグストアのdmやROSSMANもBIO商品の食品を取り扱っています。 BIOの野菜、お菓子、乳製品、ナッツ、アイスクリームなどなど。そしてここで取り扱いがあるものは先述のオーガニックショップよりも割安なので、気兼ねなく買うことができます。どのお店に行ってもオーガニック商品が手軽に手に入る選択肢があるというのはとても便利ですし、ありがたいことだなと感じています。

とあるスーパーの自社ブランドBIOヨーグルト

BIO=無添加ではない

ここまでBIOが手に入りやすいことのメリットを挙げてきましたが、一方でBIOだからなんでも良いのかというところは選択する必要がありそうです。

日本の感覚だとBIOつまりオーガニックなんだから、添加物にも気を遣っているはずと考えるのですが、どうやらそれはドイツでは当てはまらないようです。

例えばBIOのハムやソーセージ。BIOなんだから当然無添加なのかと思っていましたが、原材料表記を見ると「保存料」の記載があります。もしかすると安全上の理由で加工肉には保存料を使わなくてはならないという決まりがあるのかもしれませんが、無添加ハムやソーセージが手に入る日本に慣れていた私にはびっくりしました。ですが、逆に日本は無添加であってもオーガニックの肉使用ではないですね。

他にはBIOのグミやクッキーなどのお菓子ですが、白砂糖がダメというわけでもなく、グルコースシロップも使用されています。原料となっているコーンがオーガニックなので、通常のグルコースシロップのように遺伝子組換えコーンが使用されていないという安全性はあるのかもしれませんが、グルコースシロップ自体があまり良くないとされているので、この辺もBIO=健康に気を遣っているというわけではないようです。

まとめ

オーガニックといっても必ずしも「健康に良い商品」という位置付けではなさそうですが、様々な商品にオーガニックの選択肢があり、手に入りやすいドイツはオーガニックを身近に感じます。
健康という理由のみではなく、子ども達の未来の環境を守るためにも、なるべくオーガニック製品を選んでいきたいなと思います。そういう意味でオーガニックが一部の限られた人にだけではなく、大衆に向けて販売されているドイツはやはりオーガニック大国と言えそうです。

おまけ

チョコレートやコーヒー豆といった南の国で栽培されている原料のものにオーガニックやフェアトレード商品が多いように感じます。

写真はオーガニックなだけではなく、フェアトレードで且つ味も美味、添加物にも配慮し、更にパッケージまで美しいGEPAというブランドのものです。しかもチョコを包んでいる一見プラスチックの包装まで、地球に還るという素材のものだそうです。
他にもVIVANIというブランドのチョコレートも味の種類が豊富で、パケ買いしたいぐらいデザインが秀逸。

こちらの商品はドイツでもやはり高級なお値段(と言っても2€ほど)なのですが、お土産などにもオススメです。( GEPAは日本でのお取り扱いもあるようです。が、今チェックしたところ、た、高い・・・)←お土産にはフェアトレード&オーガニックで地球にも優しく、且つ日本ではお高いチョコレートは良いお土産かもしれませんね!

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