こんにちは、Hummelです。最近日本では働き方改革が進められていますが、ここドイツの働き方はどうでしょうか。
ドイツ人からすると(ドイツだけじゃなく、ヨーロッパ全体かな)日本人はなんでこんなに働いているのか?と思うようです。
今回はドイツ人の働き方、そしてそこから我々が学べることについて書いてみたいと思います。
有給は与えられた権利
有給は最低でも20日、大抵は25日から30日付与されます。それは新卒でも転職直後でも同様です。転職したからまた15日から始まるとかそんなことはありません。また、使い切るのは当たり前です。傷病休暇はもちろん別にあり、それに対して有給を消化することもありません。
ドイツ人は休暇を早めに決める傾向にあるようで、年初めに?とにかくかなり早めに1年の有給消化計画を立て、ホテル等を予約します。
また、夏は子どもの夏休みが長いということもあり(約1ヶ月半)夏期休暇は2週間〜3週間まとめてとる人も多く、それに対して何のためらいもありません。
休暇を取り、リフレッシュしてまた新たな気持ちで仕事に取り組むことが大切だと考えているようです。
柔軟な働き方
子持ちの母親の場合(に限りませんが)働き方を50%や75%など選択することが可能です。フルタイムの保育園もありますが、それでもだいたいは17時までのようです。しかもそういった保育園は決して多くありません。そのため、だいたいの子どもは幼稚園に通っていますが、ほとんどの幼稚園は14時前に終了します。私の子どもが通う幼稚園は1330までのグループと(お昼はお弁当を持たせ、幼稚園で食べる)1230で一回お迎えの後、また14時から16時まで通わせるというグループに分かれます。選択は自由です。いずれにしても、この預け時間だとフルタイムで働くのは難しく、多くの共働き家庭の母親は50%ワークという働き方を選択し、キャリアを続けながらも、家事や子どもとの時間をしっかり確保できる働き方を選択しています。
日本では時短勤務がありますが、時短勤務を選んだとしても8時から12時までの4時間勤務といった勤務形態はさすがに選べないところが多いと思います。
夜は早めに帰宅。家族との時間を過ごす
朝の出勤は早めですが(7時半とか8時に出社する人も多いようです)6時前には帰宅し、ゆっくりと家族との時間を過ごすのが一般的なようです。(フランクフルトやベルリンなどの大都会はもしかすると違うかもしれません)
ワーカーホリックな人やそれ以上働かざるを得ない人もいないわけではありませんが、家族との時間を一緒に過ごしたいと考えているドイツ人がほとんどなのかな。とにかく仕事も大事だけれど、家族と過ごす時間はもっと大事と考えている人が多いように感じています。
平日の午後を地域のボランティア活動にあてる
子どもの習い事として地域で行っているものがあります。サッカーや体操、ハンドボール、ダンスなどなど。それらのコーチをしているのはプロフェッショナルの先生ではなく地域のお父さんやお母さんでした(もちろんその経験が多少なりともある方だとは思いますが)。お母さんの場合、働き方50%とかであれば、仕事を休んでやっているというわけでもなさそうですが、サッカーのコーチはだいたいお父さんです。この曜日は地域ボランティアといてコーチをやるから会社を早く切り上げるという働き方を企業も受け入れているようです。
日曜は休息の日
ドイツは日曜日はほとんどのお店が閉まっています。やっているのは飲食店ぐらいでしょうか。スーパーやおもちゃ屋、IKEAも閉まっています。それは日曜は休息日、家族とゆっくり過ごす日とされているからです。
そのため、買い物などはすべて土曜日に済ませます。
まとめ
以上が、ドイツ人の働き方です。私の場合、日本でも残業がほとんどない会社に働いていましたが、それでもクリスマス&年末に2週間休みますとか夏休み2週間取りますとかは無理でした。
ドイツではそれが当たり前です。
日本では必要以上に「周りに迷惑をかけてしまう」という意識が個人にも企業にも染み付いていて、というかそれが日本人としての美学というか日本人はそうやって育てられ、周りのことを考えて生きるというのが文化であり、それが日本の素晴らしい点でもあるので、働きすぎになってしまうのも避けられないのかもしれません。
でも、いる必要もないのに、上司が残っているから無駄に残るとか、そういったことは不要です。私も昔はやっていました。ですが、今考えてみると、サラリーマンとしてお給料をもらう=自分の時間を売っているわけですから、自分の仕事が終わっているのにも関わらず、無意味に時間を過ごすことは何の生産性も上がりません。もし、上司に遠慮しているのであれば、寧ろさっさと切り上げ、その時間を利用し、読書や勉強に充て、仕事に活かしていく方がよっぽと有益だと思います(今は)。
人生は一度きり。しかもあっという間に過ぎていきます。
仕事ばかりの人生や周りを気にしてばかりいるのはやめて、大切な時間を家族や大好きな友人、恋人と過ごし充実した時間を持ったり、自然の中でリフレッシュしたり、やりたかったことをやって見たり、そういったことでたくさんのことを経験したいものですね。
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